2025年9月3日にGarminは次世代アウトドアウォッチ「fenix 8 Pro」を正式発表されました。
これはほぼ1年前に発売されたfenix 8の後継機となる存在です。
最大の注目ポイントは、LTE+衛星通信(inReach)対応と、シリーズ初のMicroLEDディスプレイ搭載モデルの追加です。
※補足
ここでご紹介している Fenix 8 Pro の情報は海外公式の発表に基づく内容です。
2025年9月3日現在、日本のGarmin公式サイトではまだ製品の発表はされていません。
日本国内での発売日や価格、詳細情報については今後の公式発表をご確認ください。
今回はGarminの最新アウトドアウォッチ、Fenix 8 Proについて見ていきたいと思います。
見た目はほとんど前モデルのFenix 8と変わらないのに、価格は倍近く。
「え、これって何が違うの?」と思ったあなた、その謎に迫っていきましょう。

サイズ・重量・価格の比較
モデル | サイズ | 厚さ | 重量 (Titanium) | 価格 (USD) |
---|---|---|---|---|
fenix 8 (47mm) | 47×47mm | 13.8mm | 73g | $1,099.99 |
fenix 8 Pro (47mm) | 47×47mm | 16.0mm | 77g | $1,199.99 |
fenix 8 (51mm) | 51×51mm | 14.7mm | 92g | $1,199.99 |
fenix 8 Pro (51mm) | 51×51mm | 16.5mm | 90g | $1,299.99 |
fenix 8 Pro MicroLED (51mm) | 51×51mm | 17.5mm | 93g | $1,999.99 |
👉 Proシリーズは通信機能を追加した分、厚みが増し、重量もややアップ。
👉 特にMicroLED版はさらに厚く、価格も過去最高の$1,999.99となっています。
バッテリー比較(47mmモデル)
モード | fenix 8 (47mm) | fenix 8 Pro (47mm) |
---|---|---|
スマートウォッチ | 最大16日 | 最大15日 |
バッテリー節約モード | 最大23日 | 最大19日 |
GPSのみ | 47時間 | 44時間 |
全システム+マルチバンド | 35時間 | 30時間 |
マルチバンド+音楽 | 10時間 | 13時間 |
マルチバンド+LTE LiveTrack | – | 12時間 |
ProではGPS系の稼働時間が約15%短縮されましたが、その代わりに「LTEによる通信」が可能になっています。
バッテリー比較(51mmモデル)
モード | fenix 8 (51mm) | fenix 8 Pro (51mm) | fenix 8 Pro MicroLED |
---|---|---|---|
スマートウォッチ | 最大29日 | 最大27日 | 最大10日 |
バッテリー節約モード | 最大41日 | 最大34日 | 最大14日 |
GPSのみ | 84時間 | 78時間 | 44時間 |
全システム+マルチバンド | 62時間 | 53時間 | 34時間 |
マルチバンド+LTE LiveTrack | – | 21時間 | 17時間 |
特にMicroLEDモデルは稼働時間が大幅に短縮されています。
スマートウォッチモードは29日 → 10日と稼働時間が減少しています。
Fenix 8 Proの革新的な新機能
Fenix 8 Proで特に注目したいのは、スマホなしでも通信できる安全機能です。
携帯電話を持ち歩くのが難しいシーンでも、手首の時計だけで接続を維持できるように、Garmin初のinReachテクノロジーが搭載されています。
inReachテクノロジーでできること
主なLTE機能
- テキストメッセージ送受信:Garmin Messenger対応のユーザーとやり取り可能
- 位置情報チェックイン:家族や友人に現在地や旅行の進行状況を通知
- 音声通話:他のFenix 8 ProユーザーやGarmin Messengerアプリ利用者と通話
- 音声メッセージ:30秒の音声メッセージで家族や友人と連絡
- LiveTrack:リアルタイムでアクティビティの位置情報を共有
- 天気予報:現在の気象状況と数日間の予報をウォッチ上で確認
これらすべて、スマホがなくても可能です。森の中でも通話テストしてみたところ、「森の中に立って普段の会話をするくらい普通に通話できる」レベルで実用的。
接続は自動で切り替わる(接続の優先順位)
Fenix 8 Proは、接続方法を賢く切り替えます。

- スマホが近くにあればBluetoothで接続
- LTEネットワークを探して接続
- それも無理なら、衛星通信に切り替え
※衛星通信は北米とヨーロッパのみ対応で、使用には少し空を見上げてウォッチを向ける必要があります。
手首にこれだけのセーフティネットがあるって、安心感がすごいですよね。
◎ただしサブスクが必要
この通信機能、無料では使えません。Garminのサブスクリプション加入が必須です。
- 基本プラン:SOSは無料、それ以外のメッセージは従量課金
- プレミアムプラン:全機能使い放題(月額$49.95まで)

命を守る機能をサブスク(月額料金)で使うかどうか…。
議論の分かれるポイントですね。
MicroLEDモデルで視認性アップ
Fenix 8 Proには、史上最も明るいMicroLEDモデルがあります。

- LED数:約40万個
- 最大輝度:4,500ニト
- 特徴:斜めからでも見やすく、直射日光下でも鮮明
その分、価格は$2,000と高額で、バッテリー持ちは半分に短縮。
明るさとバッテリーのトレードオフがここにあります。

サイズにも注意
Fenix 8 Proは最小でも47mmモデル。
手首が細い方には正直大きすぎて使いにくい場合があります。
レビューでは、ランニングで女性が使った結果、サイズが大きすぎるのと重さで手首に
アザができた…という声も上がっていたそうです。
価格と注文開始日
- 注文開始:2025年9月8日から(※この記事を投稿時では日本では未発表)
- 価格:$1,199〜(MicroLEDモデルは$2,000)
通信機能やMicroLEDディスプレイの追加で、従来のFenix 8よりも価格が上がっています。
まとめ:どんな人におすすめ?
この時計は特定の条件を満たす人に最適です。
- スマホ圏外で安全を求めるアスリート
- スマホを持たずにトレーニングしたい人
- 手首がしっかりと太い人
- 本体価格とサブスク料金を払える問題なく払える予算がある人
こうしたユーザーにとっては、非常にパワフルでゲームチェンジャーになり得ます。
最後に考えたいこと
テクノロジーはどんどん安全機能を強化していますが、コストやデザインによって「誰が恩恵を受けられるか」が変わります。
命を守るデバイスを、誰もが使えるようにするには企業はどこまで責任を負うべきなのか…ちょっと考えさせられますよね。
また、

スマホなしでも安心!でもバッテリーは覚悟してね💦
詳細はこちらからもチェックできます。
Garmin US公式ページ
■この記事で紹介した製品
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